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サモエドの すずまる だよー!よろしくねー♪


by suzumaru-1110

海の日 思い出

「海の記念日」って言葉を聞く度に、甘くて苦しい経験を思い出す。


それは第一回目の海の日のことで、もう10年以上も昔。

たしか未だ平日だったと思う。



その当時、私は未だ地元に居て、ちょっとしたお手伝いと言うか、何と言うか、そんな事をしていた。


海の日が制定されたと言うことで、地元では記念行事を行った。

まず初めに、第七管区の海上保安庁の巡視船に乗せられて、沖合に建設中(未だ埋め立てただけの段階)の新北九州空港の見学に行った。

巡視船が恐ろしく早かったのと、その当時10年後に開港になると聞いて、その頃私はどこに居るんだろう?

と、漠然と考えた。

その空港もとっくに開港して、私は思いもよらない、縁もゆかりも無かった静岡に居る。

人生って不思議だな。

そして私が人生を終える時は、果たしてどこに居るのだろうとも思う。




私の地元には、セメントや車を輸出するための外国船がやって来る。

その日は、そこに停泊している外国船の船長を訪ねて、歓迎の意を表すってのが、次のお役目。

幼い頃から見ていた巨大な船に乗り込めるので、嬉しかった。

タイタニックに乗るような気分とでも言おうか。


現実には、車を乗せるために大きく開けられた、船体から入って行き、

広くてガソリン臭く、しかも蒸し暑い中を歩かされたかと思ったら、

船長室は、たしかビル5階か6階位の高さにあるので、階段を上ることに。

客船では無いから、エレベーターなどという大層な物は、その船には無かったのだ。

急で狭い非常階段みたいな物を上らなくてはならない。

私はタイトなスーツを着せられ帽子にタスキにハイヒール、しかも手には真白な手袋と大きな花束。

なんとか上がって行ってたが、後ろ向きに落ちそうになったので、付き添いの男性に花束を持ってもらい、

暑くて死にそうになりながら、ドロドロになって着いた。


船長室には、にこやかなフィリピン人の船長が待っていてくれて、

「さあ、お嬢さんの為にシェフに用意してもらいましたよ」

巨大なシフォンケーキ生クリーム添えとセブンアップが出された。

やっと辿り着いたと思ったら、ああっケーキ。。。

喉が渇いていたので、セブンアップを一気に飲んだし、とてつもなく甘い甘い外国のケーキは、

食べられるもんじゃない。

しかしながら、ここで残すのも、相手の気持ちを考えると出来ずに、必死の思いで平らげた。

その後、操舵室も見せてもらって、たしか舵も触らせてもらったような。。。

でも、あまりにケーキが強烈で、船長と何を話したかも覚えていない。


階段をケーキでいっぱいのお腹を引きずりながら、転げ落ちずにやっと外に出られたと思ったら、

もう一隻訪問しなくてはならなかった。



お次は、船体にかけられた縄梯子みたいな、ユラユラ揺れる物でこわごわ入った。

キャプテンは、インドの方で、高級船員は家族も一緒に乗船しているらしく、

綺麗なサリーを纏った奥様も同席された。

奥様は、とんでもなく甘いチャイとサモサ、そしてインドの焼き菓子を優雅に勧めてくれた。

口を開くと、さっき飲んだセブンアップが飛び出しそうになったが、

外交問題にならないためにも、必死の思いで食べた。

だから、その船でその後何を話し、何をしたか、全く記憶に無い。



多分私が人生で一番甘い物を食べたのが、海の記念日。
by suzumaru-1110 | 2009-07-20 16:15 | ネロリの小部屋